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狭小住宅の基礎知識

2023年4月27日

4月ももう終わりに近づいてきましたね。
早い方は29日からもうGWに入るのではないでしょうか?
お天気が崩れそうな予報ですが、少しでも晴れの日が垣間見れるといいですね。
さて、本日は狭小住宅についてのコラムです。

◆狭小(きょうしょう)住宅とは?

~約15坪以下の土地に建つ家のこと~
実は狭小住宅にはこれといった定義はありませんが、
一般的には約15坪(50m²)以下の土地に
建てられた狭く小さな家のことを「狭小住宅」といいます。
特に名古屋などの都市部では、敷地が単に狭小というだけでなく、
変形地だったり、密集地にあるという場合も多いです。
それでも、さまざまな設計の工夫をすれば、
「敷地を最大限に活かした、明るく広々と暮らせる家」
を建てることが可能になるのです。
もともと土地の面積が小さいため、「土地代を安く抑えることができる」
というのが狭小住宅のよさです。
「土地が狭すぎて建てる家に制約が多くなってしまう」
と敬遠されることを想定して、土地単価が安めに設定されている場合などは、
さらに土地代を抑えることができるのです。
「限られた予算でも、念願のマイホームを建てたい」
という方には検討してみる価値があります。

◆狭小住宅を建てる工夫 

 ~敷地を垂直方向にフル活用~
限られた敷地を活かすひとつの方法が、垂直方向への活用です。
具体的には3階建てやロフトを作るなどして、「フロアを増やす」方法です。
場合によってはスキップフロアなどの中2階を作るのも1つの手ですね。

◆限られた空間を広く使う手法 

~間仕切りを少なく「広がり感」を演出~
「垂直方向活用」のほかにも、広く暮らすための工夫はいろいろあります。
そのひとつが、
「仕切りを少なくする」「仕切るなら透ける素材を使う」
ことです。
そうすることで視線が遠くまで届き、広がり感をより強く感じることができます。
また、ひとつの空間を多目的に使えるようにするのもポイントです。
例えばLDKの一角に畳コーナーや造り付けのカウンターを設けるのもひとつのアイデアです。
家族が食事をして寛ぐだけでなく、お客様を招いたり、子供が宿題をしたり、アイロンかけをしたり、
とさまざまなシーンに使えるようにすれば、空間を有効に使うことができます。
さらに階段を上がったら踊り場や廊下を設けずにすぐ居室にするなど、
「廊下スペースを居室に取りこむ」手法も広さを確保する有効な方法です。

◆狭小住宅の注意点 

~多層階の場合は、上下階の動線に配慮を~
狭小住宅は、空間を有効に活用するためのいろいろな工夫を施すことで、
建築費が割高になりがちになります。
コスト配分を考えながら、慎重にプランをつくっていくことも大切です。
また平屋や2階建ての家の隣に3階建てを建てる場合など、
法規上はクリアしていても、隣家への日当たりの影響に配慮することも大切です。
プランの上で気をつけたいのは、上下階の動線です。
「1階に洗濯機置き場があって、3階に物干しスペース」
「トイレが1階、寝室が3階で、夜中にトイレに行くのが大変」などとならないよう、
生活動線や家事動線もしっかりシミュレーションしましょう。
大きな家具や電化製品が家の中に入らないということのないように、
廊下や階段などのサイズにも注意が必要です。

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