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平屋住宅の基礎知識

2023年3月26日

今回は、誰もが一度は憧れたことのある平屋住宅の基礎知識をご紹介します。
皆様は平屋派ですか?2階建て派ですか?それとも3階建て?

「平屋住宅の基礎知識」

高齢化社会を迎えた今、段差のないフラットな空間をつくりだす平屋住宅が注目されています。
都市部では、あまり見かけない平屋住宅の特徴と、メリットや留意点について紹介します。

◆平屋住宅とは1階建ての住宅

平屋住宅とは、1階建ての住宅のことです。
東京などの大都市圏に住んでいると、一戸建て住宅といえば、2階建てや3階建てが多く、
平屋住宅を目にする機会は少ないのが実情です。
一方、軽井沢などの別荘地では、平屋住宅の別荘をよく目にします。
平屋住宅で建てられた別荘を見ると、森や林などの周囲と調和し美しい景色をつくり出しています。
このように、別荘地に限らず、平屋住宅は広い敷地に建てられるケースが多いです。
理由は、2階建てや3階建てと同様の部屋数や居住スペースを得ようとすると、
一定の建築面積(建物が建つ部分の面積)が必要になるからです。

◆平屋住宅のメリットは、フラットな平面であること

では、平屋住宅の特徴とメリットを挙げてみましょう。

①上下階の移動が無いフラットな住宅のため、住居内での移動がスムーズである
家の中の段差がなければ、足の不自由な高齢の方や幼児期の子供も安心して生活ができます。
例えば、車椅子での生活でも廊下幅を広げるなどプランニングの工夫をすれば、
生活もしやすいでしょう。

②風通しが良い
空気の上下の移動が無いため、四方に開口部を設ければ空気の循環がしやすく、
引き戸などで風の道をつくれば、住まい全体の通風性を高められます。

③2階部分に比べ構造的に強く、地震や台風などの防災面で優れている

④2階建てに比べ外壁や屋根のメンテナンスしやすい

◆平屋住宅は立地が重要 3世代同居に好適

平屋住宅のデメリットとしては、
①敷地の広さが必要なこと
②立地の周辺環境に住み心地が左右される
この2点となります。
1階のみの造りなので、窓から採光を得るには、建物の周囲にスペースがあることや、
まわりに高い建物が無い立地であることが重要です。
第一種低層住居専用地域などの住居系エリアが、
平屋住宅の立地としては適しているといえるでしょう。
また、傾斜天井などプランニングの工夫によって、光を全体に取り込むことも可能です。

高齢者にやさしい住宅ですが、3世代居住などの大家族には平屋住宅はおすすめだと思います。
フラットな動線は、生活しやすいだけでなく、交流を促し、
世代を超えたコミュニケーションも図れるでしょう。
そういう視点で見ると、長期間暮らしやすい
サスティナブル(持続可能)な住まいとも言えるでしょう。

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